第4章 CSSとは
ウェブページのスタイルを指定するための言語
CSSは、Cascading Style Sheet の略
CSS(Cascading Style Sheets、カスケーディング・スタイル・シート)とは、ウェブページのスタイルを指定するための言語です。 ワープロソフトなどで作成される文書も含めて、文書のスタイルを指定する技術全般をスタイルシートといいます。 HTMLやXHTMLなどで作成されるウェブページにスタイルを適用する場合には、スタイルシート言語の1つであるCSSが一般的に利用されています。
文書構造はHTMLで、文章の見映えはCSSで
HTMLは情報構造を定義するための言語であり、見栄えの制御のために本来の役割とは違った使い方をすると、 文書の情報構造がでたらめになってしまうからです。 コンピュータや検索エンジンに理解されないでたらめな文書構造になってしまえば、せっかくの情報もうまく活用されません。
文書構造とスタイル指定を分離することが重要です。この文は、<span style="font-weight: bold;">と「太字」スタイルとしています。上の「文書の構造は****見映えはCSSで」は「h4の見出し」です。見映えは同じですが、スタイルの「太字」と「見出し」とでは文章構造の意味が全く違います。
単純なスタイルの例
スタイルを指定せずに、「EC千葉のホームページ」と書くとdefaultで黒く16px表示されます。これを、<span style="font-size: 22px;color :red;">「EC千葉のホームページ」</span>とすると、「EC千葉のホームページ」 となります。これが局所的にスタイルを適用するインラインスタイルです。
何故Cascadingなのか
Cascadingとは、「階段状の滝のような」「連鎖的に伝わる」という意味ですが、 様々なレベルで定義されたスタイルは、上流で定義されたものが下流へ引き継がれて文書に適用されます。 このようにスタイル指定が段階的に引き継がれて文書に適用されるのがCSSの大きな特徴です。