柏市文化連盟は、日本の諸文化を担う方々の集合体である。打ち合わせで出会った方々は、尺八、民舞、太鼓や詩吟をたしなみ、指導者として活躍なさっていた。
世界遺産第一号の類まれな生き物ばかりでなく、環境問題をちりばめ、小さなエピソードを綴ってのガラパゴス紹介を試みた。タイトルは「ガラパゴス」溶岩の島の動植物と人々―。
ゾウガメ、リクイグアナ、ペンギン、アオアシカツオドリとオオフラミンゴなど
スライド数枚で鎌ケ谷市の紹介に自身の活動紹介を絡め、手賀沼の水質改善対策(水生生物による汚濁削減の試み)にふれ、柏市との関わり(ホタルとカタクリ)を話した。本題とは関係ないが好評であった。
今年は日本―エクアドル外交樹立100年に当たり、記念事業が企画されている。とはいえ、エクアドルだけでなくガラパゴスさえ、どこの国かご存じない方もいる。関わりある有名人は、なんといっても「野口英世」、黄熱病の研究で足跡を残し、さらにこの時の写真が千円札の肖像になっている。 お出迎えはゾウガメ、リクイグアナ、ペンギン、アオアシカツオドリとオオフラミンゴなど勢ぞろい。
書籍紹介「フィンチの嘴」「ガラパゴスのふしぎ」「ガラパゴス諸島」大型本「ガラパゴス」もあり、手に取ってみていただいた。展示ボードは3枚、EC千葉の紹介パネルも掲げた。 今までの講演会には展示がなかったらしく、準備段階では敬遠されたが、結果は歓迎された。
会場の様子
EC千葉の掲示
「ガラパゴスへ行ってきた」というと「ああ。あれね」とウミイグアナを連想して、それで終わってしまう方が多い、と話し始めると皆さん、うなずく。
広い海に島が生まれる。大陸に向かって一年に5~7㎝移動し、最後は水没していく。
1535年ガラパゴス諸島、パナマ司教トマス・ベルランガにより発見。「不毛の地、地獄のようだ」と発見者に言わしめた溶岩の島は、今や人々をいやす、楽園になった。知的好奇心を満たす場であるといっても良いだろう。何しろ進化論・ダーウィンの島だから~。
ガラパゴスと小笠原の動物がこんにちは
環境の厳しさが多くの固有種を生み出し、生育環境による棲み分け(サボテンを例に)のほか、保全は行政と研究機関の両輪であること、東日本大震災がガラパゴス諸島まで被害を及ぼしたことなどを紹介した。締めくくりは「とっておき画像」で、オオグンカンドリのフィーディング、オオフラミンゴのピンクスワン化(休む時の姿勢)などを映した。
ガラパゴスの高校生が3月来日、小笠原の中高生は8月に出かけていった。次世代育成交流事業である。この記念Tシャツを、中川・竹山さんのお二人に着ていただいた。顔出しノーグッドというので、図柄だけ登場させる。展示や進行などお手伝いいただき、ありがとうございました。
最後に、柏市文化連盟の会長・鈴木將勝氏は、パプアニューギニアからの一家のホームステイを受け入れた方で、TVでも放映されている。ご覧になった方もおいででしょう。私も見ましたが、ご本人から知らされるまで、存じませんでした。市民同士の交流は、こういうことも含まれるのですね。参加者99名。